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日別アーカイブ: 2020年1月30日

ブルゴーニュのA.O.C / Bourgogne A.O.C

前回に引き続き、A.O.Cについてあさーく。気楽に暇つぶしに読んでもらえればと思います。フランスだけに限ってもワインの名産地がたくさんあります。中でもボルドーブルゴーニュという名前を聞いたことがある方は多いかもしれません。多分、大部分の方がワインに触れ始めた頃によく耳にした名前だと思います。ボルドーはメドック格付けというものがA.O.Cと別にあり、そちらの方が認知度高かったんじゃないかなと思います。なので、聞いたことがあるワインの名前が多く個人的にはとっつきやすかったです。

ですが、ブルゴーニュ!!A.O.C、ビンテージ、生産者の名前などなど、赤ワインはピノ・ノワール100%,白はシャルドネ100%!の地域が多いのに全然頭に入ってこなかった。こういったものが整理できて、シンプルに考えられる人はとても奥が深く感じブルゴーニュラバーになっていくのだと思います。

では、早速どういったランクがあるのか、実は4つだけです。(畑名などは非常にたくさんありますw)

 

 

Grand Cru(グランクリュ )特級畑、最も秀逸な畑の区域が対象です。エチケット(ラベル)には「畑名 」で表記されます。ロマネコンティとか聞いたことあるやつもグランクリュ です。(畑ごとに名前あるのもなんか素敵ですよね。)

 

Premier Cru(プルミエ・クリュ)1級畑、畑の中の特定の区域が対象。エチケットには村名+Premier Cru(または1er Cru)+畑名で表記されます。(畑の名前を表記しない場合もある。

 

Communales(コミュナル)村名ワイン。その同一村内で収穫されたぶどうのみを使用して作るワイン。同一の村であれば違う畑のぶどうをミックスして使うことも可能

 

Regionale(レジョナル)ブルゴーニュ地方全域を対象に収穫されたブドウのみで作るワイン。エチケット表記は「ブルゴーニュ」。

 

そう、格付けは4つだけなんです。でもここに村の名前覚えて、ある程度わかったらその村の中の畑覚えて、畑の中から1級と特急畑覚えて…ソムリエ試験の勉強時、ここが一番時間がかかり、イタリアとブルゴーニュで間違いの大量生産しました(泣)

例えば青森県に同じルールがあり、当店がドメーヌ ヴァンビーノ というワインを作っていたら、下の感じです。

レジョナル・・・青森 ルージュ(ドメーヌ ヴァンビーノ が青森県全域で収穫した指定された品種のぶどうをミックスして作ったワイン)

コミュナル・・・弘前(ドメーヌ ヴァンビーノ が青森県弘前市内で収穫した指定された品種のぶどうをミックスして作ったワイン)

プルミエクリュ・・・弘前 プルミエクリュ 百石町(ドメーヌ ヴァンビーノ が青森県弘前市の百石町という国が1級と認定した畑の指定された品種のぶどうのみで作ったワイン)

グランクリュ ・・・弘前 グランクリュ  かだれ(ドメーヌ ヴァンビーノ が青森県弘前市のかだれという国が特急と認定した畑の指定された品種のぶどうのみで作ったワイン)

こんな感じになります。 (余計わかりにくくなってたらすいません!!)

僕の場合は、当時、もともとボルドースタイルの味が好きだったのもあり、ちょっと苦手でした。(勉強が)

ただ、ブルゴーニュの素晴らしいワインに仕事で触れる機会が何度かあり、少しづつもっと深く知りたいなと思い始め勉強し始めました。

まず、ここのルールを理解し、使用できるぶどう、作れるワインが赤、白、ロゼ、泡のどれか、畑の名前等。を少しづつ勉強してます。今だに浅いから継続中です。

ただ、これがわかったことにより偽物をつかまされるところを防げたこともあるのは事実です。日本ではほぼないと思いますが、以前、海外で働いていたときにワイン業者が著名な作り手さんのワインをカタログに載せてました。その生産者さんが当時、所有してない畑だったり、そもそもその年にまだワイナリー立ち上げてないのに存在するという不思議なものに出会いました。僕たちの仕事はお客様にきちんとしたものを提供するのが前提ですし、商売ですので信用は非常に大事だと僕は考えているのでテイスティングのスキルだけではなく、知識などその存在を裏付けるものも大事だなーと最近、非常に思うようになりました。若い頃に比べると記憶する能力は低下してるだろうけど、継続して行きたいなと思います!!