オフィシャルブログ

カテゴリー別アーカイブ: ワインについて

ブルゴーニュ コート・ド・ニュイ地区 / Bourgogne Cote de Nuits

では、コート・ド・ニュイ地区を少しだけ掘り下げたいと思います。暇つぶし程度になれば幸いです。

ちなみにソムリエ資格取得を目指し、勉強してたころボルドーは興味があったので、すんなり頭に入ったのですが当時ブルゴーニュはこの辺でどうでもいいや感がちょっと出てきてました(笑)(本当は笑えないんですけどね)ただ、もちろん全員ではないのですがワイン ラバーの方はブルゴーニュに最終的にたどり着き、その深みにハマりいい意味で抜け出れなくなる方が多い様な気がします(笑)教えていただくことも多々ありましたが、やはりそういうお客様ともワインの会話ができる様、少しづつ勉強をソムリエ取得後再開しました。

前置きが長くなってしまいましたが、まずはレジョナル のA.O.Cです!

 

Bourgogne Cote d’Or / ブルゴーニュコート・ドール


コート・ド・ニュイ地区と南にあるコート・ド・ボーヌ地区に位置する40の村に対し、2017年から認められたレジョナル  A.O.C(赤ワインと白ワイン)

 

Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits / ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ


コートドニュイの西側の高地に広がる地域のワイン(赤、白、ロゼワイン)

 

では、続いてコミュナルのA.O.Cを北から!当時、僕はこの辺から睡魔に襲われる確率が上がりました。(笑)

 

Marsannay / マルサネ


ブルゴーニュのコミュナル以上では唯一、赤・白・ロゼの3種類のワインを生み出すA.O.C

 

Fixin / フィサン(フィクサンという方もいらっしゃいます。)


生産者はフィサン、またはコート・ド・ニュイ・ヴィラージュを名乗ることができます。プルミエ・クリュの畑はありますが、現時点でグラン・クリュ はありません。

 

Gevrey-Chambertin / ジュヴレ・シャンベルタン


コートドニュイ地区で最大の面積を持ち、コートドニュイ地区で最もグランクリュ の数が多いところです。多分、聞いたことあるなーという方は結構多いのではないでしょうか?また別の機会に掘り下げますね。

 

Morey-Saint-Denis / モレ・サン・ドニ


北はジュヴレ・シャンベルタン、南にシャンボール・ミュジニィに挟まれており、味わいも丁度、南北の中間をとった様な味わいだとおっしゃる方もいますね。グランクリュ はモレ・サン・ドニ村を中心とする背斜谷をハサミ南北の両側に位置してます。北側の方が力強いワインを生み、南側は繊細なワインが生まれやすい様です。

 

Chambolle-Musigny / シャンボール・ミュジニィ


そう、某有名ワイン漫画の使徒としても選ばれたレ・ザムルーズというプルミエ・クリュの畑を有するエリアです!!力強さと繊細な香りを持ち合わせていることが多いです。よく、女性的とおっしゃるお客様が多い印象があります。

 

Vougeot / ヴージョ


この村の唯一のグラン・クリュ「クロ・ド・ヴージョ」を中心としており、村の大半がこのグランクリュ が占めています。

 

Vonse-Romanee / ヴォーヌ・ロマネ


このコミュナルA.O.Cはヴォーヌ・ロマネ村と隣のフラジェ・エシェゾー村が含まれます。そう!ロマネ・コンティはこのヴォーヌロマネ のグラン・クリュ です!運が良く何度か抜栓、試飲する機会が過去にありましたが、まぁすごいですよね….(すいません、もっとソムリエらしく表現すればいいんでしょうけど…)ほかにもエシェゾー(厳密にはフラジェエシェゾー村)、リシュブールなどなど素晴らしい畑があるエリアです。

 

Nuits-Saint-Georges / ニュイ・サン・ジョルジュ


ニュイ・サン・ジョルジュ村と南隣のプルモー・プリセィ村がコミュナルになります。グランクリュ はありません。

 

以上がコートドニュイ地区です。非常にサラーっと浅い感じですが、ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

ブルゴーニュのA.O.C ② / Bourgogne A.O.C

前回はブルゴーニュの格付けを4つご紹介しました。

今回はもう少し掘り下げて見たいなと思います。ではブルゴーニュっていうけど、実際にどんな地域があるのか?(青森県の中に弘前市、青森市、八戸市などがあるように)をあさーく解説できればなと思います。

フランス北東部にあるこちらの地域、ボルドーとともに4世紀には銘醸地としての名声が確立されていたようです。販売量の50%のワインは輸出されていてフランスのワイン産地の中で輸出比率が最も高い地域です。(ちなみに日本は数量、売上ともに第3位のマーケット)

では、早速地域の名前が北からこのようになります!

シャブリ地区


そう!シャブリです。聞いたことある人も多いんじゃないですかね?美味しい白ワインがたくさんあります。 (値段に見合わないのもたまにあるみたいですが…)

 

グラン ・オーセロワ地区


ブルゴーニュでは珍しく、ソーヴィニヨンが使えるA.O.Cがあります。また、何かウェブの記事で拝見したのですが、日本が誇る巨匠ソムリエがシャブリの赤をくれというお客様に対してどういう対応をするか?みたいな記事で結果、シャブリにはないけど近隣のこのエリアでは赤ワインのA.O.Cがあり、お客様はよくこんなソムリエでも知らないことをご存知ですね!!とコミュニケーションを取り、ただ生産量が少なく、自分のお店にはないので、代わりに特徴の似たタイプのワインを提案するという記事を読みました。本当に素晴らしい接客だと思います。おそらくお客様はあまり知識が無かったのだと想像できますが、それを否定することなくお店で提案できるものを提案する。僕が以前働いていたホテルの「Noとは言わないサービス」にも通じていてすごく好きな記事でした。話はそれてしまいましたが、この地域に今お伝えした赤ワインを作れるIrancy(イランシー)というA.O.Cがあります。

 

コート ・ド・ニュイ地区


詳しくは別の機会にもう少し掘り下げますが、非常に優れたワインができる地域です。かの有名なロマネコンティもこの地域で作られております。ブルゴーニュのA.O.Cの最上級のグランクリュ もこちらに集中してます。作られているワインの約90%が赤ワインです。

 

コート・ド・ボーヌ地区


コート・ド・ニュイに比べて傾斜が緩やかな丘陵の斜面に畑が広がっており、白ワインの生産量が約40%とコート・ド・ニュイよりも多く、世界に知られた白ワインのグランクリュ が集中しています。

 

コート ・シャロネーズ地区


コミュナルのA.O.Cが多い。場所によりプルミエクリュもあるが、グランクリュ はない。ブルゴーニュの村の中で唯一、アリゴテというブドウ品種に認められたA.O.Cがあります。

 

マコネ地区


ブルゴーニュの北の地域に比べると少しだけ温暖でシャルドネというブドウ品種に適した土壌で85%くらいは白ワインが作られている。

 

ボージョレ地区


そう、ボジョレーヌーボーもこのブルゴーニュの地域のものです!主にガメイという品種から赤ワインが作られております。ボージョレーヌーボーのイメージが強いと思いますが、色々なタイプの味のワインがあります。僕ももう少し勉強し直さないとなぁと思ってます。

 

こちらが地区名になります!なんか聞いたことあるな?とか逆に日本ではあまり有名じゃないんじゃないかな?なんて地域もあります。一言でブルゴーニュと言ってもやはり、広いですし色々あります。少しづつお店で見つけて味見なんかして好みのものが見つけられるといいなと思います。書きながら、自分も色々と思い出したり、抜けてた部分を再確認したりです!次回はコート  ド ニュイをもう少し掘り下げようと思います!!

 

ブルゴーニュのA.O.C / Bourgogne A.O.C

前回に引き続き、A.O.Cについてあさーく。気楽に暇つぶしに読んでもらえればと思います。フランスだけに限ってもワインの名産地がたくさんあります。中でもボルドーブルゴーニュという名前を聞いたことがある方は多いかもしれません。多分、大部分の方がワインに触れ始めた頃によく耳にした名前だと思います。ボルドーはメドック格付けというものがA.O.Cと別にあり、そちらの方が認知度高かったんじゃないかなと思います。なので、聞いたことがあるワインの名前が多く個人的にはとっつきやすかったです。

ですが、ブルゴーニュ!!A.O.C、ビンテージ、生産者の名前などなど、赤ワインはピノ・ノワール100%,白はシャルドネ100%!の地域が多いのに全然頭に入ってこなかった。こういったものが整理できて、シンプルに考えられる人はとても奥が深く感じブルゴーニュラバーになっていくのだと思います。

では、早速どういったランクがあるのか、実は4つだけです。(畑名などは非常にたくさんありますw)

 

 

Grand Cru(グランクリュ )特級畑、最も秀逸な畑の区域が対象です。エチケット(ラベル)には「畑名 」で表記されます。ロマネコンティとか聞いたことあるやつもグランクリュ です。(畑ごとに名前あるのもなんか素敵ですよね。)

 

Premier Cru(プルミエ・クリュ)1級畑、畑の中の特定の区域が対象。エチケットには村名+Premier Cru(または1er Cru)+畑名で表記されます。(畑の名前を表記しない場合もある。

 

Communales(コミュナル)村名ワイン。その同一村内で収穫されたぶどうのみを使用して作るワイン。同一の村であれば違う畑のぶどうをミックスして使うことも可能

 

Regionale(レジョナル)ブルゴーニュ地方全域を対象に収穫されたブドウのみで作るワイン。エチケット表記は「ブルゴーニュ」。

 

そう、格付けは4つだけなんです。でもここに村の名前覚えて、ある程度わかったらその村の中の畑覚えて、畑の中から1級と特急畑覚えて…ソムリエ試験の勉強時、ここが一番時間がかかり、イタリアとブルゴーニュで間違いの大量生産しました(泣)

例えば青森県に同じルールがあり、当店がドメーヌ ヴァンビーノ というワインを作っていたら、下の感じです。

レジョナル・・・青森 ルージュ(ドメーヌ ヴァンビーノ が青森県全域で収穫した指定された品種のぶどうをミックスして作ったワイン)

コミュナル・・・弘前(ドメーヌ ヴァンビーノ が青森県弘前市内で収穫した指定された品種のぶどうをミックスして作ったワイン)

プルミエクリュ・・・弘前 プルミエクリュ 百石町(ドメーヌ ヴァンビーノ が青森県弘前市の百石町という国が1級と認定した畑の指定された品種のぶどうのみで作ったワイン)

グランクリュ ・・・弘前 グランクリュ  かだれ(ドメーヌ ヴァンビーノ が青森県弘前市のかだれという国が特急と認定した畑の指定された品種のぶどうのみで作ったワイン)

こんな感じになります。 (余計わかりにくくなってたらすいません!!)

僕の場合は、当時、もともとボルドースタイルの味が好きだったのもあり、ちょっと苦手でした。(勉強が)

ただ、ブルゴーニュの素晴らしいワインに仕事で触れる機会が何度かあり、少しづつもっと深く知りたいなと思い始め勉強し始めました。

まず、ここのルールを理解し、使用できるぶどう、作れるワインが赤、白、ロゼ、泡のどれか、畑の名前等。を少しづつ勉強してます。今だに浅いから継続中です。

ただ、これがわかったことにより偽物をつかまされるところを防げたこともあるのは事実です。日本ではほぼないと思いますが、以前、海外で働いていたときにワイン業者が著名な作り手さんのワインをカタログに載せてました。その生産者さんが当時、所有してない畑だったり、そもそもその年にまだワイナリー立ち上げてないのに存在するという不思議なものに出会いました。僕たちの仕事はお客様にきちんとしたものを提供するのが前提ですし、商売ですので信用は非常に大事だと僕は考えているのでテイスティングのスキルだけではなく、知識などその存在を裏付けるものも大事だなーと最近、非常に思うようになりました。若い頃に比べると記憶する能力は低下してるだろうけど、継続して行きたいなと思います!!

フランスワイン A.O.Cとは / France Wine

まだワインを飲み始める前、興味はあったけど無数にある中で自分の予算で何を購入したら良いかさっぱりわかりませんでした。でもワインを飲み始めるならフランスからだよ。(もちろん、他の考え方もたくさんあると思います。)と話を聞いたりして少し調べる様になりました。しかし、わからない(笑)なぜなら、ほんのちょっとかじったワイン用語が何一つ乗ってない!当時、選ぼうにも選ぶ判断基準が値段と色のみ(笑)

そんな経験をしたので、僕のあさーい知識ではありますが、知ってる範囲で説明しながら自分もブラッシュアップできればなと思います。


AOCとは


フランスにはA.O.C(Appellation d’Origine Controlee)原産地統制呼称というものがあります。日本ではアペラシオン・ドリジヌ・コントローレとなります。

原産地統制呼称と言われてもいまいちピンと僕はきませんでした。では、地元でも原産地統制呼称があったとして説明すると、日本の青森県弘前市の〇〇という地域で栽培した〇〇という品種のぶどう以外は弘前ワインを名乗ってはいけません!名乗ったらどうなるかわかってるよね?(そういえばそういった詐称した場合、どんなペナルティがあるんだろ?調べてみます)みたいなことです。少し身近になりましたかね?

ワインだけではなくチーズや食材など色々と法的に保護されています。そうしないと、どこで作ったかわからないものが勝手に有名なものの名前を名乗って販売したりしますからね…

ここがフランスワインがわかりにくかった理由の一つ(生産者の方で、品種表記したり僕の飲み始めた頃よりは少し変わってきてる様です)です。


でも、知っていると便利!


複雑ではあります。でも知っているとエチケット(ラベル)が読める!!しかも、それこそ昔の僕の様に興味はあるけど、あまりわからない人にこのワインはこの葡萄だね。なんてドヤァと言えてしまいす。(どんぐりの背比べですけどね)

レストランなどでワインリスト見ても、ほんの少しだけわかる様に僕はなりました。大して知らないのにワインリスト見せてもらって、見た瞬間、知ってる単語がない!!見たいのも多々ありました。(イタリアンベースのレストランでフランスワイン探しても、そりゃあまり出てこない)

フランス以外の国でもこういった制度があり、膨大な情報量ですが知っているとよりワインが楽しめる気がします。

ソムリエの資格を取得する際も当時は特にフランスの情報が非常に多く覚えることがたくさんありました。当時の大上司いわく、フランスのルールがすべてのベースになっているからここがわからないとしょうがないとお言葉をいただいて一生懸命、勉強した記憶があります。でも、イタリアでパニックになりました。(笑)

A.O.C この存在がわからないといまいちフランスのワインは当時ピンときませんでしたが、こうやって地域のブランドとクオリティを保護してるというのがわかったら少し道が開けた気になりました。(もちろん、この制度に否定的な意見もある様です)

こうやって少しづつ書きながら、自分の復習をして行こうかなと思います。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます!次回はどこかのタイミングでブルゴーニュのAOCについて書こうかと思います(内容は浅いと思うので暇つぶし程度に読んでください。)